診療のご案内

外科

外科

当科では一般外科、末梢血管外科、乳腺疾患をはじめとする外科診療を行なっております。手術のみならず血液透析治療、化学療法(抗癌剤治療)も手掛けています。
特に末梢血管外科では、下肢静脈瘤が非手術例を含めるとすでに1万例を超えています。診断には通常行われるドップラー、エコー、脈波検査、ABI検査のほか全国に先駆けて128列MDCTを用いた非造影3DCTベノグラフィーを採用し、診断のみならず正確な手術戦略を決定する上でも有用性の高い検査法として活用しています。本法を用いた当科の治療戦略は、日本静脈学会に於いても高く評価され、2015年7月にYIAP賞受賞という栄誉に与りました。

静脈瘤の治療法は種々あり、施設によってもバラツキがありますが、私たちは安全性、根治性の観点からストリッピング手術を高く評価してきました。従来は1週間以上の入院を要したこのストリッピング手術を、「局所麻酔と静脈麻酔」を用いることにより簡便性を高め、1997年に全国で初めて日帰り手術可能な術式として報告しました。その後も、傷跡の残らないStab Avulsion法による瘤切除術を採用し(2012.11)、さらに根治性を確実にする「Avulsion Techniqueによる高位結紮術(2015.11)」を全国で初めて施行し発展させてきました。当科のストリッピング手術は、美容的にも簡便性に於いても十分満足できる方法として確立されたものと自負しております。

一方、関係学会およびマスコミ等においては、レーザー焼灼術が、2011年に保険適用となったのを機に急速に普及し話題となりました。しかし、初代のレーザーでは皮下出血や疼痛、再発、血栓症などが問題となり、その後、2014年5月に合併症の少ない1470nmレーザー焼灼術が保険収載されるようになりました。当科では、これを機に新レーザーによる血管内焼灼術を開始しましたが、今日に至るまで良好な成績を収めています。

当科では、5000例を超えるストリッピング手術およびレーザー治療の経験から、患者さんに最も適した治療法を選ぶようにしています。

下肢閉塞性動脈疾患に対しては、通常のバイパス手術の他、血管拡張術やステント留置術も積極的に行っています。末梢動脈疾患として、透析治療に必要なシャント手術を積極的に行っています。近年、糖尿病性腎症が多くなりシャント困難症も増えつつありますが、肘窩部穿通枝や人工血管を用いた内シャントにより良好な成績を収めています。その他、下肢リンパ浮腫に対してはリハビリや専門看護師と協同で複合的理学療法を行っています。原因不明の下肢のむくみで受診される方が多くなっていますが、InBody S20(生体電気インピーダンス法)を導入し定量的に浮腫の評価を行い正確な診断に役立てています。
一般外科では胃、大腸、虫垂、胆道、ヘルニア(脱腸)、肛門疾患などの消化器疾患と乳腺、甲状腺疾患、皮膚腫瘤(粉瘤、脂肪腫など)を対象にしています。胆石は腹腔鏡手術で、他の疾患はほぼ開腹手術により合併症のない手術を心がけています。乳癌をはじめとする乳腺疾患では、マンモグラフィ、超音波検査などの新しい診断機器を用いて正確な診断を行い、乳房温存療法などの縮小手術がより多く行えるように務めています。最新のエビデンスに基づき患者に見合った化学療法を施行しています。