《新しいCTでの検査が始まりました》

 


当院では、9月から最新鋭のCTが稼動しています。この装置は、64列の検出器により一回転で128スライスの断面が撮影できるマルチスライスCTです。

性能が飛躍的に向上した装置を導入したことにより、多くのメリットがあります。まず、患者さんの負担が軽減されたことです。今までの撮影時間に比べて4~5分の1に短縮され呼吸を止める時間が短く、楽に検査を受けていただけると同時に、動きに影響されないきれいな画像を広範囲に撮影し、つくることが出来ます。また検査によって受ける放射線被曝の量も少なくなり、造影検査では、造影剤の量も減らすことが出来ます。

また、装置と一緒に導入されたワークステーションという、画像を処理するシステムを組み合せることによって、今まで当院で行なえなかった心臓(冠動脈)の検査や、弱点であった血管系、大腸など消化器系の検査も充実していくと考えています。またマルチスライスCTは細かいデータの収集が利点です。これを利用することでいろいろな方法により画像を作り出すことや解析ができます。今までは、横断面での診断が主でしたが、今後は目的とした臓器の周りの骨や皮膚などを外しての三次元表示や、体に対して縦方向や斜め方向など見たい断面からの画像を表示することが可能になり、今まで以上に体の奥深くで、どこが病気なのかが分かりやすくなります。また、今話題のメタボリックシンドロームに関係する内蔵脂肪の解析や脳梗塞時の脳血流の解析も可能になりました。

また、画像診断をより精度の高いものにし、今以上に患者の皆様に安心して質の高い医療を受けていただくために、旭川医大の放射線科と連携して読影専門医による遠隔診断が行なえるよう検討しています。