当院における下肢静脈瘤治療の変遷


・外来通院治療が原則
・再発しにくい
・合併症が少ない
・美容上満足する

累積症例数
0肢
1994. 4 φ8mm以上の伏在型下肢静脈瘤に対して→高位結紮+硬化療法
70肢
1994.10 伏在静脈に逆流のある例は全例(φ8mm以下の場合にも)→高位結紮+硬化療法
630肢
1995. 6 硬化療法による疼痛、色素沈着を軽減する目的で→高位結紮+瘤切除(1ヶ所)+硬化療法
1020肢
1996. 3 鬱滞性皮膚炎等の重篤例にも適応を拡大→高位結紮+瘤切除(2ヶ所以上)+硬化療法
1570肢
1997. 9 高位結紮からストリッピングへと治療方針の変更→日帰りストリッピング+硬化療法
1790肢
1998. 9 硬化療法をやめて瘤切除に方針変更→日帰りストリッピング+瘤切除
5051肢
 
2007. 6  現在に至る
硬化療法±高位結紮 =1244例1874肢
日帰りストリッピング=2301例3177肢
下肢静脈瘤合計   =3895例5051肢

上記治療の変遷は、最小の外科的侵襲で最大の治療効果と最高の患者満足度を得ようと努力してきた結果である。


『日帰りストリッピング+瘤切除術』の利点と欠点

利点

(1)高位結紮術と比較して

・再発率が極めて低い

・硬化療法が不要、従って硬化療法による合併症(疼痛、色素沈着、水疱形成、血栓症、他)がない

・早期に症状が改善する

・上記に関連して、患者-医師の相互信頼が損なわれない(患者さんの期待にマッチした結果)

・保険が適応される(理に適った保険点数)

(2)従来の腰椎麻酔下ストリッピングと比較して

・簡単、安全、患者さんに喜ばれる(外来治療)

・患者さんの羞恥心が抑えられる

・術後早期(1時間後)より食事や歩行など、日常生活が可能となる

・深部静脈血栓症を予防しうる

・伏在神経障害が少ない

・術後疼痛が少ない

・高齢者(75歳以上)にも安全

欠点

・創が2ヶ所以上となる(創の大きさは1.5cm以内)

・麻酔による制限がある

・腰麻下よりは少ないが、伏在または腓腹神経障害を来す可能性がある


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