ご挨拶
病院を支えるのは私たち
地方の公立や公的病院では、今までいたお医者さんが突然退職する、
診療体制を縮小せざるを得ない・入院患者を受け入れられないなど、深刻な状況に追い込まれております。
新しい臨床研修制度の影響で、地域医療に携わる医師不足が慢性化している状況の中、
利用する側からの苦情ばかりが耳に入るようでは、誰しもやる気が無くなってしまいます。
地域医療を取り巻く状況や、今いる先生方の頑張りによって、
何とか持ち応えている現状は、広く町の人達に伝えていく必要があります。
町が運営する公立の病院を、「あってあたりまえ」と考えるのでなく、
「自分たちも一緒になって守ろう」という考えに、地域全体が変わらなければならない時です。
私たち住民がなすべきことは、今いるお医者さんを大切にし、
働きやすい環境、医療に理解ある地域づくりを進めることだと思います。
住民、行政、医療、さらには保健や福祉など、さまざまな立場の人たちが互いに知恵を出し合い、力を合わせて地域の医療をつくりあげていくことが急務です。 「公立芽室病院をみんなで支える会」は、どうしたら安心して暮らせる保健医療 福祉の地域づくりにつながるのかを、皆さんと一緒に考え、行動していきたいと考えております。
公立芽室病院をみんなで支える会
会長 鳥本 ヒサ子
知っていますか?
—芽室町が、医師不足に悩んでいることを
想像できますか?
—近くに総合病院のない生活を
考えてみませんか?
—私たちの地域医療の将来を
今、全国各地で地域医療を守ろうという人達が活動を始めています。
国や行政だけにまかせずに、一緒に考えてみませんか?
共に学び、意見を交換し、人にやさしい病院づくりに参加してくれる方を必要としています。
この時代だからやらなければならないこと、今自分にできることを、私たちと一緒に始めませんか?
これまでの歩み
できることからはじめよう
会発足当時、芽室病院は内科の先生が6人から3人になるという状況に置かれ、当直や時間外診察などの対応で、食事や睡眠時間も十分とれない過酷な勤務状況に追い込まれていました。そんな中でも利用者は「待ち時間が長い」「担当医師が替わって不満」などの苦情ばかり・・・これでは、医師や看護師を一層疲れさせてしまうと考え、地域の人間達で感謝する気持ちを伝え、病院とスタッフを守っていこうと、自分たちにできることから始めたのです。
環境の美化
まず、病院周辺の環境整備として花壇の整備をしました、花苗を植え、花の手入れをはじめたのです。
「それならば手伝うことが出来る」と言い、植え付けには毎年たくさんの方が集まります。
花壇は入院患者からも好評で、今では病棟から見える位置まで拡大しました。
十勝毎日新聞 2018年11月8日掲載
支え合うつながり
また、病院のロビーには生け花を生けるボランティアグループが誕生し、一年を通して毎週交代で
飾り付けをしてくれていますし、フラワーマスターの資格を持つ有志の方達も寄せ植えを提供してくださったりと 病院の玄関先を賑やかに楽しませてくれています。
待ち時間を楽しく
待ち時間が長いという意見に対しては、待ち時間を少しでも楽しんでもらおうと、ロビー活動も行っています。小学生の児童書画の作品展の入賞作品を展示したり、地元の子どもたちの作品などを展示しているほか、めむろ合唱団によるロビーコンサートなども開催しています。
様々な情報を発信
啓発活動として、病院側との意見交換会を実施したり、情報を発信する会報として「支える会通信」育児中の母親の不安解消になればと、「病院へ行くその前に」という冊子の配布なども行っています。
医療現場と地域を結ぶ
地方病院が抱える医師不足や、時間外診療など大きな課題も残されていますが、地域が一体となり若い医師や地元出身の医師などに魅力を感じてもらえるような環境づくり、町づくりに努め、医師の確保にも貢献できるよう「支える会」も成長していければと考えています。
役員名簿
役職名 |
役員名 |
会長 |
鳥本 ヒサ子 |
副会長 |
片桐 和江 |
安藤 功 |
会計 |
江口 美生男 |
事務局長 |
村上 哲也 |
監査 |
小椋 孝雄 |
中村 章 |
幹事 |
蘆田 千秋 |
坂田 恵子 |
嶋野 奈津美 |
中川 ゆかり |
中村 りつ子 |
武川 清作 |
顧問 |
明瀬 幸子 |
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